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障害年金認定基準 心疾患1

2014/08/18

障害年金支援センターの山形です。

多くの企業で夏休みが終わって今日から業務を再開していると思いますが、休みボケで業務がおろそかにならないように気を引き締めたいと思います。岐阜はというと昨日まで雨と雷がひどくて長良川はかなりの水かさになっています。先週の予報ではお盆中は天気が良いということでしたが、実際はほとんど雨でした。近頃は不安定な天気で予定がたてづらいですね。そんな中でも、出かけてみると今まで何も無かった所に住宅型の有料老人ホームや高齢者住宅がたっていて、施設の新設のペースが速いということを実感しました。

今回は心疾患の障害年金認定基準の1回目になります。

心疾患による障害

心疾患による障害の程度は、次により認定する。

認定基準

心疾患による障害については、次のとおりである。

心疾患による障害の程度は、呼吸困難、心悸亢進、尿量減少、夜間多尿、チアノーゼ、浮腫等の臨床症状、X線、心電図等の検査成績、一般状態、治療及び病状の経過等により、総合的に認定するものとし、当該疾病の認定の時期以後少なくとも1 年以上の療

養を必要とするものであって、長期にわたる安静を必要とする病状が、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のものを1 級に、日常生活が著しい制限を受けるか又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のものを2 級に、また、労働が

制限を受けるか又は労働に制限を加えることを必要とする程度のものを3 級に該当するものと認定する。

認定要領

(1) この節に述べる心疾患とは、心臓だけではなく、血管を含む循環器疾患を指すものである。(ただし、血圧については、本章「第17 節 高血圧症による障害」で述べるので除く。)

心疾患による障害は、弁疾患、心筋疾患、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、難治性不整脈、大動脈疾患、先天性心疾患に区分する。

(2) 心疾患の障害等級の認定は、最終的には心臓機能が慢性的に障害された慢性心不全の状態を評価することである。この状態は虚血性心疾患や弁疾患、心筋疾患などのあらゆる心疾患の終末像である。

慢性心不全とは、心臓のポンプ機能の障害により、体の末梢組織への血液供給が不十分となった状態を意味し、一般的には左心室系の機能障害が主体をなすが、右心室系の障害も考慮に入れなければならない。左心室系の障害により、動悸や息切れ、肺

うっ血による呼吸困難、咳・痰、チアノーゼなどが、右心室系の障害により、全身倦怠感や浮腫、尿量減少、頚静脈怒張などの症状が出現する。
(3) 心疾患の主要症状としては、胸痛、動悸、呼吸困難、失神等の自覚症状、浮腫、チアノーゼ等の他覚所見がある。
臨床所見には、自覚症状(心不全に基づく)と他覚所見があるが、後者は医師の診察により得られた客観的症状なので常に自覚症状と連動しているか否かに留意する必要がある(以下、各心疾患に同じ)。重症度は、心電図、心エコー図・カテーテル検
査、動脈血ガス分析値も参考とする。
(4) 検査成績としては、血液検査(BNP値)、心電図、心エコー図、胸部X線、X線CT、MRI等、核医学検査、循環動態検査、心カテーテル検査(心カテーテル法、心血管造影法、冠動脈造影法等)等がある。
(5) 肺血栓塞栓症、肺動脈性肺高血圧症は、心疾患による障害として認定する。
(6) 心血管疾患が重複している場合には、客観的所見に基づいた日常生活能力等の程度を十分考慮して総合的に認定する。
(7) 心疾患の検査での異常検査所見を一部示すと、次のとおりである。
(注1) 原則として、異常検査所見があるもの全てについて、それに該当する心電図等を提出(添付)させること。
(注2) 「F」についての補足
心不全の原因には、収縮機能不全と拡張機能不全とがある。
近年、心不全症例の約40%はEF値が保持されており、このような例での心不全は左室拡張不全機能障害によるものとされている。しかしながら、現時点において拡張機能不全を簡便に判断する検査法は確立されていない。左室拡張末期圧基準値(5-12mmHg)
をかなり超える場合、パルスドプラ法による左室流入血流速度波形を用いる方法が一般的である。この血流速度波形は急速流入期血流速度波形(E波)と心房収縮期血流速度波形(A波)からなり、E/A比が1.5 以上の場合は、重度の拡張機能障害といえる。
(注3) 「G」についての補足
心不全の進行に伴い、神経体液性因子が血液中に増加することが確認され、心不全の程度を評価する上で有用であることが知られている。中でも、BNP値(心室で生合成され、心不全により分泌が亢進)は、心不全の重症度を評価する上でよく使用されるNYHA分
類の重症度と良好な相関性を持つことが知られている。この値が常に100 pg/ml 以上の場合は、NYHA心機能分類でⅡ度以上と考えられ、200 pg/ml 以上では心不全状態が進行していると判断される。
(注4) 「H」についての補足
すでに冠動脈血行再建が完了している場合を除く。
(8) 心疾患による障害の程度を一般状態区分表で示すと次のとおりである。
一般状態区分表

無症状で社会活動ができ、制限を受けることなく、発病前と同等にふるまえるもの

軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできるもの 例えば、軽い家事、事務など

歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の50%以上は起居しているもの

身のまわりのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、日中の50%以上は就床しており、自力では屋外への外出等がほぼ不可能となったもの

身のまわりのこともできず、常に介助を必要とし、終日就床を強いられ、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるもの
(参考) 上記区分を身体活動能力にあてはめると概ね次のとおりとなる。
区 分   身 体 活 動 能 力
ア     6Mets 以上
イ     4Mets 以上6Mets 未満
ウ     3Mets 以上4Mets 未満
エ     2Mets 以上3Mets 未満
オ     2Mets
(注) Mets とは、代謝当量をいい、安静時の酸素摂取量(3.5ml/kg 体重/分)を1Metsとして活動時の酸素摂取量が安静時の何倍かを示すものである。
 
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